


しかし、キリストは事実、復活されました。私がイエス・キリストが復活された証拠と考えていることをいくつか紹介しましょう。
第一は「空の墓」です。キリストの遺体はどこにもありません。キリストは永遠の栄光の体をもって復活されたのです。
第二は「弟子たちの目撃証言」です。私は以前、交差点での交通事故を目撃して、警察で証言したことがあります。その際、目撃者が数人いたのですが、それぞれの証言は目撃者がいた場所や時間等によって微妙にちがっていました。しかし、それこそ目撃者たちが口裏を合わせずに事実を語っている証拠だったのです。新約聖書の中のキリストの復活についての微妙なちがいのある多くの記事も、それを書いた弟子たちが相談をした上で矛盾しないように書いた作り話ではなく、むしろ、それぞれが復活されたキリストに出会ったという驚くべき経験を、事実に語っていることを証明しているのです。
第三は「弟子たちの変化」です。キリストが捕えられた時、弟子たちはみな迫害や死を恐れて逃亡してしまいました。しかし復活したキリストに出会った後の彼らは、迫害も死も恐れず、キリストの復活と永遠の命の救いを宣教したのです。教会を迫害していたパウロも復活のキリストに出会って弟子となりました。そして彼らは自分たちの復活も心から確信し、喜んで殉教していったのです。
第四は「教会の成立と発展」です。最初のキリスト教会はキリストの墓のあったエルサレムに誕生しました。キリストを殺した人々もキリストの復活を否定することはできませんでした。そして、キリストが預言されたとおり、今日、キリストの福音は全世界に宣教されており、今も行きておられるキリストは全世界に教会を建て続けておられます。
第五は「日曜日」です。教会は日曜日を「主の日(主イエス・キリストの復活記念日)」と呼び、神の御子であり永遠の救い主であるキリストを礼拝するために、毎週集まるようになりました。後にローム皇帝は、すべての国民が礼拝に出席できるために日曜日を休日にしました。日曜日は復活されたキリストを礼拝するために教会に集まる日なのです。
第六は「復活際」です。復活祭(イースター)は新約聖書の時代から今日まで、教会の暦の中で最も重要な行事です。毎年この日には、世界中の教会で、何百万人とい
第七は「クリスチャンの経験」です。私たちは、キリストとともに歩むとき、聖書のことばどおりに、キリストが愛をもって働いてくださることを、生活の中で経験しているのです。私たちは、「キリストは復活され、今も生きておられます」と告白できるのです。
ところで、科学は、同じ条件の場合に同じ結果が繰り返されることを証明できるだけで、繰り返して起こらない歴史的出来事を、肯定も否定もできません。私たちは、多くの信頼できる証拠があるキリストの復活を、歴史上の事実として信じることができます。
さて、キリストの復活は、次のような驚くべき意味がある神のすばらしいお働きです。
1)復活は、復活されたキリストが人であると同時に神の御子であることを証明しました。
2)復活によって、神の御子が十字架で神の刑罰を受けて死なれたのは、ご自分に罪があったからではなく、私たち罪人の身代わりとなって死ぬためであったことと、私たちの罪がすべて赦されたことが明らかになりました。
3)復活は、神が私たちを愛して救うために、ご自分の愛するひとり子を十字架の上で犠牲にされたことと、キリストを永遠の救い主、王、世界の支配者とされたことを宣言しています。
4)復活されたキリストは、今も生きて働いておられ、私たちとともに歩まれるお方です。
5)キリストが、ご自分が預言しておられたとおりに復活されたことによって、キリストのことばがすべて真実であり、信頼できる真理のことばであることが証明されました。
6)復活によって私たちは、キリストが私たちをご自分のように復活させて、永遠に神の国で生きることができるようにしてくださるという、確実な希望をもつことができます。
7)復活は、神がクリスチャンだけでなく、すべての人を復活させてさばかれることの証拠です。私たちは神に会う備えをしましょう。
あなたも、復活されたキリストを絶対に確かな救い主として信じてください。そして、日曜日には復活されたキリストを教会で礼拝し、永遠のいのち希望を持って、キリストとともに歩む幸いな人となってください。
後藤喜良著「キリスト教 ここが聞きたい! Q&A 21」(いのちのことば社)より抜粋
迷っているとき、悩んでいるとき、苦しいとき…。そんなときは、聖書のこの個所を読んでみてください。
⇒ 孤独でさびしい
⇒ 悲しい、慰めがほしい
⇒ へこんで、立ち直れそうもない
⇒ 疲れた
⇒ 失敗できないことが目前に迫っている
⇒ 悪い習慣がなかなかやめられない
⇒ 決断できない
⇒ 健康を害している
⇒ 外見や人目が気になる
⇒ 不安だ。安心したい
⇒ ほしい物が尽きない
⇒ あれこれ心配して眠れない
⇒ 年をとるのが怖い
⇒ 死ぬのが怖い
⇒ 自分は価値がないと感じる
⇒ 人と比べて、自分なんてダメだ
⇒ 人が赦せない
⇒ やってはいけないことをしてしまった
⇒ 人に傷つけられた
⇒ 嫉妬を感じる
⇒ 人を愛したい
⇒ 友だちのことで悩んでいる
⇒ 自分の思い通りにいかない
⇒ ことばで人を傷つけてしまった
⇒ 夫婦関係がぎくしゃくしている
⇒ 子育てに不安を感じる
⇒ 本当に大切なことはなんだろう
⇒ 変わらないものなどあるのだろうか
聖書で語られる神の物語を見て、聞いて、知ってください。
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⇒ イントロダクション
⇒ 第1章:はじめに
⇒ 第2章:選択
⇒ 第3章:死をもたらす病
⇒ 第4章:約束の前ぶれ
⇒ 第5章:祝福となるために
⇒ 第6章:神の約束による民族
⇒ 第7章:神の道を歩むように召される
⇒ 第8章:約束された方
⇒ 第9章:イエスの働き
⇒ 第10章:神の愛と正義が交差する
⇒ 第11章:イエスは復活した
⇒ 第12章:イエスに従う者たち
⇒ エンディング